ALSになった母とわたし

はじめまして。 母が2019年ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されました。 同居しています。性別は女性。24歳。無職。 そんな私が見ている世界。感じている今。 ノンフィクションでリアルな生活を書いていきます。 よろしくお願いします。

リハビリテーションについて

 

こんばんは

 

 

 

今回は

前に投稿していた

リハビリテーションについて

掘り下げて

書きたいと思います。

 

リストは

  1. PT
  2. OT
  3. ST

です

 

シンプルです😆

 

PT,OT,STは略語です。

それについてもそれぞれ説明していきますね!

では早速PTから

 

 

 

 

  • PT (Physical Therapist)

直訳:フィジカル(身体)セラピスト

理学療法を行います。

国家資格を持つ理学療法士によるリハビリ

 

母は足、手、口と言いますが、

PTは足というよりも

階段の昇り降りや立ち上がりといった基本動作

またそれを転倒なくできるよう

筋力の維持・筋力に柔軟性を持たせる

筋トレやマッサージも行ってくれます。

 

1部の病院でしか取り扱っていなくて

日本に数台しかない

歩行ロボハル(HaL)は

脳から送られる信号をキャッチし

重力を軽くしたような

歩き心地でALS以外の疾患にも

用いられているロボットです。

春にハルを用いてリハビリしました。

それまで歩くことが心配になっていましたが

退院する頃には装具をつけて

歩行器に掴まりながら

歩くことが出来ていました!!

 

装具も理学療法士の先生と相談して

オーダーメイドで作ってもらいました。

左足首の変形があって

最初は歩き始める時

歩いている時、立ち上がり、立ち姿勢

足首が曲がって捻挫をしたみたいに

なってしまったんです。

 

今年に入ってから

特にそれが目立ってきて

それまで4本足の杖や階段も昇れていましたが

転倒の危険もあったので装具の話をされました

 

装具をつける事で足がしっかりと地面につき

足首は曲がることなく

歩くことができるだけでなく

外したあともつけた時の正しい足の位置を

維持してくれます。

だから、装具をつける時間は

日に日に無理なく増やしていっています。

 

 

 

 

  • OT(Occupational Therapy)

直訳:オキュペーショナル(職業)セラピー(療法)

作業療法を行います。

 

PTと同じく

国家資格をもった作業療法士によるリハビリ

 

その名の通り

移乗の作業、お風呂に入る時の作業

料理をする作業、文字を書く作業

私たちが自然と日常生活でしている

様々な作業を支援してくれます。

 

母は腕を挙げた時

肩に痛みが出始めていますが

力もあるし、ご飯を口に運ぶこともできます

しかし、最近は目薬や爪切りといった

指先を使う筋力低下があって

箸を正しく持つことも難しそうにみえます。

 

また、肩や肩甲骨が硬くなると

腕を挙げる事も難しくなってしまうので

維持する為にも無理せずリハビリを

家族と行っています。

特に、肋骨の周りは

専門知識がないので触れませんが

猫背をできるだけ真っ直ぐに伸ばして

深呼吸をするだけで

深く呼吸ができ呼吸器周りの筋力低下にも

効果があります。

 

 

 

 

  • ST(Speech-Language-Hearing Therapy)

言語聴覚療法を行います。

 

これも

国家資格を持つ言語聴覚士によるリハビリ

 

聴くこと話すことについてです。

以前ブログにも書いた通り

聴覚は障害を受けません!

 

ここではおもに発声、舌の筋力の維持です。

具体的には

肺機能の維持、首肩の筋力維持、顔の筋力維持

会話を楽しむ為にも舌を動かして言葉を発する事や舌は唯一直接触れる筋肉。

左右上下出したり引っ込めたり

発音に必要のない動作もして筋力維持をしています。

また、嚥下(えんげ)といって食べ物を飲み込む動作やその流れが

首や舌の筋力の低下によって

上手く出来なくなるとむせてしまったり

誤嚥して誤嚥性肺炎に繋がるリスク

にもなります。

 

普段私たちが意識することなく行っている

唾液を飲み込む事も上手く出来なくなると

誤嚥しやすいです。

特にALSでは唾液の分泌量が増えて

口を閉じる筋力低下で口が開いてしまい

口から唾液が漏れてしまう人や

逆に口が乾いてしまう人がいるみたいです。

 

母は喋ることが好きなので

特に症状が進んでほしくはない所です。

 

肺機能が落ちると、息苦しく感じたり

身体中へ必要な分の酸素が回らなくて

朝起きた時に頭痛がしたら

呼吸器を考える目安だそうです。

 

また肺機能検査で50%をきるまでに

胃瘻を造設する必要があります。

 

母は3月末の肺機能検査で一般値に比べ70%

になっていたので5月半ばに

胃瘻造設を行いました。

3月から球麻痺の方も進行の早さを

母自身も感じていて

今のご時世なので無事手術できるかも

一時心配しましたが無事造設できました。

 

STの内容からは

話がそれにそれましたが

私たちが違和感なく当たり前のように

行っている

舌を使って喋る事、食べる事、

飲み込むことはとても大切なことだと

分かってもらえたでしょうか??

 

 

 

 

 

最後に

今日紹介したPT,OT,STは基本の3種類で

母が定期的なリハビリ入院で

行っているリハビリです。

 

リハビリには病にあったリハビリが

それぞれあります。

 

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとうございました!!

 

 

 

また次回もお楽しみに!